こんにちは、「民事再生ドットコム」のコラムを執筆している司法書士の久我山左近です。
個人再生とは、ご自身の借金の総額を約５分の１と大幅に減額することを裁判所から認めてもらい、その減額した借金を原則３年間で完済して解決する手続きになります。５００万円の借金であれば１００万円まで減額することが可能なので、個人再生の借金減額の効果がよく理解できると思います。
そんな大きな借金減額の効果がある個人再生ですが、個人再生の手続きを取るとご自身の家族に影響があるのでしょうか？また、個人再生の手続きは家族に知られずに行うことが出来るのでしょうか？
今回のコラムでは、個人再生の手続きが家族に与える影響について、また個人再生の手続きを家族にバレないで行う方法について債務整理に詳しい司法書士の久我山左近がわかりやすく解説いたします。
この記事を読むと、個人再生が家族に与える影響についての正しい知識を身に付けることができますので、ぜひ最後までご覧になってください。
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個人再生の手続きが家族に与える影響について久我山左近が解説します！
個人再生の手続きは、ご自身の借金の総額を大きく減額することが出来る強力な借金解決の方法ですが、もし個人再生の手続きを取った場合には、家族にも何かしらの影響があったりするのでしょうか？
まず、個人再生や自己破産をすると親や家族の財産も失うと考えている人がいると思いますが、そんなことはありませんので安心してください。また、個人再生をすることで何か家族に悪影響があるのではとなかなか踏み出せない方もいると思います。
しかし、実際には一部の例外を除けば、基本的には家族に影響はありません。
今回の記事では、個人再生で家族に与える影響についてと、家族にバレる可能性について解説いたします。
個人再生が家族に与える影響を解説します。
個人再生では、家族に対する影響はほとんどありませんが、場合によってはいくつかの影響があります。
まず、個人再生を含む債務整理では、債務整理をした本人名義のクレジットカードは一切利用出来なくなります。なので、個人再生をする本人が発行している家族カードを利用していれば、そのクレジットカード自体が利用できなくなります。
また、自動車ローンの返済中の車は、基本的にローン会社に自動車を引き揚げられることになります。個人再生はすべての債権者が対象になりますので、自動車ローンだけはそのまま返済をするという選択肢がありませんので、自動車ローンがある場合は原則としてローン会社に自動車は引き揚げられてしまいます。
もちろん、自動車ローンを完済していたり、所有者がローン会社でなければ引き揚げの対象にはなりません。
個人再生が家族に与える影響で１番の問題になるのが、家族が保証人になっているケースです。家族が保証人や連帯保証人になっている場合には、残った借金の全額のは一括での返済が求められます。このケースだと保証人である家族に対しても何らかの債務整理の方法を検討する必要があります。
個人再生が家族にバレるパターンを紹介いたします。
まず、家族からお金を借りている状態で個人再生をした場合には、これは間違いなく家族にバレてしまいます。個人再生はすべての借金が減額の対象になりますので、お金を借りている家族に対しても個人再生の手続きを開始したことは裁判所から通知されてしまいます。
また、前述もいたしましたが家族が保証人になっていたら、その家族にも請求が行きますので間違いなくバレることになります。
同居して家計を共にしている家族がいる場合
同居して生計を共にしている家族がいる場合には、個人再生をしたことがバレる可能性が高くなります。
個人再生を申し立てて、本人にどれだけ返済する能力があるのかを裁判所が調査する際に、家計を共にしている同居人にどれだけ収入があるかも調査するからという理由になります。このケースだと同居人の収入証明書が必要になりますので、誤魔化すのは少し難しいかもしれません。
家族カードを利用している場合
例えばクレジットカードを契約している本人が個人再生をした時には、本人名義でが作った家族カードも解約になってしまいます。
もし、家族がご自身のクレジットカードに付属した家族カードを利用していた場合には、今まで使えていたカードが使えなくなることがきっかけで、個人再生をしたことがバレてしまう可能性があります。
手続きの書類を準備しているとき
また、個人再生の手続きの書類を準備している時に、家族に見られる可能性もあります。個人再生の書類は多いと３０枚ぐらいになることもありますので、もし見つかると家族にバレてしまう可能性があります。
ここまで個人再生がバレる可能性について解説をいたしましたが、逆に言えばこうしたことをしっかりとケアしていけば家族にバレずに個人再生の申し立てができる可能性があります。しかし、個人再生の申し立て後に裁判所から連絡がある可能性もありますし、個人再生の手続きをする場合には出来れば事前に家族に話して協力してもらうのがベストな方法だと思います。
それでは、ここまでで今回の記事の「個人再生が家族に与える影響とは？家族にバレない方法も解説します！」というテーマの解説は以上になります。
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それでは、司法書士の久我山左近でした。
