債務整理とは?債務整理の種類や特徴、メリットをわかりやすく解説!

司法書士法人ホワイトリーガル

こんにちは、「民事再生ドットコム」のブログを執筆している司法書士の久我山左近です。

債務整理の手続きとは、法律の力を使ってご自身の借金を減らしたり、なくしたりすることになります。
また、債務整理の手続きには3種類あり、任意整理、個人再生、自己破産の手続きがあります。
借金でお悩みの方にとって債務整理の手続きにどんなメリットやデメリットがあるのかはぜひ知っておきたいことだと思います。

今回の記事では、債務整理の手続きの種類の解説やそれぞれの特徴とメリット、デメリットを債務整理に詳しい司法書士の久我山左近がわかりやすく解説いたします。
この記事を読むと、債務整理についての正しい知識を身に付けることができますので、ぜひ最後までご覧になってください。

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目次

債務整理の種類や特徴、メリットやデメリットを司法書士が解説します!

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読者の皆様もテレビやインターネット広告で、「借金が減る!」といったCMを見たことはあると思います。
しかし、本当に借金が減額できるのでしょうか?答えはYESですが、広告通りに借金が減額できるのかはご自身の借金の状況にもよりますし、また選択する債務整理の種類によっても変わってきます。

今回の記事では、そんな債務整理手続きの種類の解説やそれぞれの特徴とメリット、デメリットを債務整理に詳しい司法書士がわかりやすく解説いたします。

債務整理とは?司法書士が解説します。

債務整理とは、法律の力を使って借金や月々の返済額を減らしたり、今の返済を待ってもらうことで、借金の返済を楽にする手続きになります。

債務整理の方法は、主に3種類あり、任意整理、個人再生、自己破産があります。ただ、一般的には任意整理のことを債務整理と呼ぶことが多いとも言えます。

それぞれの債務整理の種類を解説します。

ここでは、それぞれの債務整理の種類と特徴、メリット、デメリットなどを解説いたします。

任意整理の特徴とメリット、デメリット

一般的に債務整理というと任意整理のことを指す場合が多いというのは覚えておいてください。任意整理は債務整理の手続きの中でも1番ポピュラーな手続きで、もっともデメリットが少なく、もっとも低額で、もっとも手続きに期間がかかりません。

任意整理の手続きは、弁護士や司法書士がご自身の代理人になり、相手の貸金業者と直接交渉し、今後の利息をカットして月々の返済額を減額し、ご自身の借金の完済を目指す手続きです。任意整理は弁護士や司法書士に手続きを依頼してしまえば、その後ご自身はほとんどすることがないのも大きなメリットになります。

例えばご自身に総額200万円の借金がある場合に月々の返済額は約7万円になり、完済までの利息の総額は約50万円になります。これを任意整理すると月々の返済は約3万3千円まで減額することができ、利息の合計はもちろんゼロ円になりますので、これだけ見ても任意整理の借金の減額効果が理解できると思います。

任意整理の手続きを弁護士や司法書士に依頼すると、弁護士や司法書士は相手の貸金業者に対し「受任通知」を送付します。この受任通知が相手の貸金業者に届いた後は、法律の規則により貸金業者は本人に対して電話や書面による取り立てを行うことができなくなります。貸金業者からの連絡がなくなることもあり、次の減額された返済が始まるまでの間は今の返済もストップできますので、その期間にご自身の生活を立て直すことができます。この貸金業者からの連絡がなくなるだけでもかなりストレスが軽減できると思います。

任意整理の手続きは、会社や友人だけでなく同居している家族にも知られずにご自身の借金問題を解決できるのも大きなメリットになります。また、任意整理の手続きはとても柔軟性があり、住宅ローンや自動車ローン、保証人が付いている借金を除いて、その他の借金のみを整理することができます。ですから任意整理では住宅や自動車を手放すことなく、また保証人に迷惑をかけることなくご自身の借金問題を解決することができます。

ここまで読んでいただいて任意整理には多くのメリットがあると感じていただけたと思いますが、もちろんデメリットもあります。任意整理の手続きをすると、信用情報機関に事故情報が登録されますので、約5年程度の期間はローンやクレジットカードの利用ができなくなります。

ただ、返しては借りるを続けていると永久に高額な利息を支払い続けることになりますし、ずっとご自身の借金問題は解決できません。また実は任意整理の手続きをしなくても借金を2カ月以上滞納してしまうと信用情報機関に事故情報が登録されてしまいます。ずっと借金生活を続けて最終的のブラックリストに登録されるぐらいなら任意整理の手続きでご自身の借金問題を根本的に解決する方がベストな選択になります。

多くのメリットがある任意整理ですが、任意整理の唯一の弱点は他の債務整理と比較すると借金の減額効果が弱いことです。ご自身の借金の総額が大きいと、任意整理で月々の返済額を減額しても支払っていくことが難しくなるということです。そんな借金の総額が大きい方は次の個人再生が最適な借金解決の方法になります。

個人再生の特徴とメリット、デメリット

個人再生の手続きは、裁判所に申し立てをしてご自身の借金の総額を約5分の1に減額して、その減額した借金を3年から5年程度で返済をしてご自身の借金を解決する手続きです。また個人再生には住宅ローン特則という制度があり、住宅ローンの返済は続けることでマイホームを手放すことなく、その他の借金のみを整理することができます。

例を挙げれば、ご自身に総額400万円の借金があると月々の返済額は約9万5千円、完済までの利息の総額はなんと約171万円になります。これを個人再生で月々の返済額は約2万8千円、もちろん約171万円あった利息はゼロ円になります。これだけ見ると、個人再生の借金減額の効果の凄さがよく理解できます!

個人再生の手続きでも任意整理と同じように相手の貸金業者に対し「受任通知」を送付します。この受任通知が相手の貸金業者に届いた後は、法律の規則により貸金業者は本人に対して電話や書面による取り立てを行うことができなくなります。貸金業者からの連絡がなくなることもあり、次の減額された返済が始まるまでの間は今の返済もストップできますので、その期間にご自身の生活を立て直すことができます。この貸金業者からの連絡がなくなるだけでもかなりストレスが軽減できると思います。

個人再生の手続きも任意整理と同じように会社や友人に知られることなく手続きをおこなうことができます。しかし個人再生は任意整理とは違って裁判所を通す手続きなので、裁判所に提出する書類の中に同居している家族からもらう書類がある関係上、どうしても同居している家族にだけは秘密にしての個人再生の手続きは難しくなります。

個人再生にはもう1つ問題があり、個人再生の手続きはすべての借金を対象にする必要があります。ですから自動車ローンがある場合は自動車はローン会社に引き揚げられてしまいますし、保証人が付いている借金があれば保証人に対して迷惑をかけることになってしまいます。

個人再生の手続きをすると、信用情報機関に事故情報が登録されますので、約5年程度の期間はローンやクレジットカードの利用ができなくなります。

とにかく借金の減額効果の高い個人再生ですが、その他の債務整理と比較すると個人再生の手続きをする上で安定した収入が要求されますし、また手続きの費用が1番高額になるといったデメリットがあります。

自己破産の特徴とメリット、デメリット

ご自身の借金問題を解決するのに、最後に紹介するのが皆様もご存知の自己破産で、今まで紹介した任意整理や個人再生での解決が難しい方は自己破産の手続きを検討することになります。

自己破産の手続きは、ご自身が所有する財産を処分する代わりに裁判所からすべての借金を帳消しにすることを認めてもらう手続きです。離婚や会社の倒産といったやむを得ない理由によって借金の返済が難しくなった方にとっては自己破産は人生をやり直すことができるとても意義のある国が作った救済制度です。

自己破産の1番もメリットはとにかくすべての借金がなくなることです。そして1番のデメリットはご自身の財産が処分されてしまうことです。逆に言えばご自身にめぼしい財産がなければ自己破産の1番のデメリットがないことになります。

自己破産の手続きでも他の債務整理と同じように相手の貸金業者に対し「受任通知」を送付します。この受任通知が相手の貸金業者に届いた後は、法律の規則により貸金業者は本人に対して電話や書面による取り立てを行うことができなくなります。貸金業者からの連絡がなくなることもあり、次の減額された返済が始まるまでの間は今の返済もストップできますので、その期間にご自身の生活を立て直すことができます。この貸金業者からの連絡がなくなるだけでもかなりストレスが軽減できると思います。

自己破産の手続きも任意整理と同じように会社や友人に知られることなく手続きをおこなうことができます。しかし自己破産は個人再生と同じで裁判所を通す手続きなので、裁判所に提出する書類の中に同居している家族からもらう書類がある関係上、どうしても同居している家族にだけは秘密にしての自己破産の手続きは難しくなります。

自己破産にはもう1つ問題があり、自己破産の手続きはすべての借金を対象にする必要があります。ですから住宅ローンがあれば住宅は銀行に処分されてしまいますし、自動車ローンがある場合は自動車はローン会社に引き揚げられてしまいます。また、保証人が付いている借金があれば保証人に対して迷惑をかけることになります。

自己破産の手続きをすると、他の債務整理と同じように信用情報機関に事故情報が登録されますので、約5年程度の期間はローンやクレジットカードの利用ができなくなります。

自己破産には資格制限という問題があり、弁護士や税理士といった特定の資格をお持ちの方や保険外交員や警備員といった特定の職業の方は自己破産の手続き中はお仕事ができなくなります。もし自己破産の資格制限に当てはまる方は自己破産ではなく個人再生でご自身の借金問題を解決するのがベストな選択になります。

最後が自己破産の手続きをすると官報という国が発行している新聞にご自身の情報が掲載されることになります。しかし、官報は一般の書店で購入することができませんので、官報からご自身が自己破産したことを知られることはほぼないと言えます。

自己破産に関する情報はインターネットなどにも載っていますが、間違った情報もありますので、ここで確認いたしましょう。まず自己破産したことが住民票や戸籍に記載されることはありません。また自己破産が年金の受給に影響はありません。家族への影響もありませんし、今後の転職などへの影響もありません。

自己破産の手続きには小さいとはいえ、他の債務整理にはないデメリットがありますので、借金の返済に困った方はまず任意整理、そして次は個人再生、そしてどうしょうもない場合は自己破産の手続きを選択いたしましょう。ここまでいくつかのデメリットを解説いたしましましたが、該当している方は少ないと思いますので、自己破産には世間で言われているほどのデメリットはありません。

本当に借金の返済で悩んでいる方は、自己破産のイメージにとらわれることなく、自己破産でご自身の人生をやり直すことを選択していただきたいと思います。

債務整理をすべき人の特徴を解説します。

ここでは、債務整理の手続きを取った方がいいと思う人の特徴を解説します。

借金の返済が終わりそうにない方

まずは、返しては借りるを続けている方になります。借金の総額が200万円あると年間の利息だけで30万円にもなってしまいます。この返しては借りるを続けていると永久にご自身の借金問題は解決できません。この利息分だけでもなくなるだけで生活はグッと楽になりますので、債務整理をする価値が十分にあると思います。

複数の業者から借り入れをしてい方

次は、複数の業者から借金をしている場合も要注意です。借金を返すために別の業者からまた借金をしてしまうことを「多重債務」といい、多重債務の場合は借金を全部返済するのがかなり困難な状況なってきています。こんな方も債務整理でご自身の借金問題を解決するのがベストな選択になります。

借金が理由でストレスを感じている方

借金をしている方にとって、毎月の返済日が近づいてきたり、業者からの督促の電話は相当のストレスになっています。借金のせいでストレスを感じてしまっている人は、すぐに債務整理を検討しましょう!債務整理の手続きを依頼すれば、業者からの督促は直ちに止まります。債務整理で精神的なストレスから解放されましょう。

債務整理にかかる費用の相場を解説します。

今回の記事の最後に、債務整理をするために必要な費用の相場を解説いたします。

債務整理の費用の相場

まず、任意整理の相場ですが、任意整理する1社につき4万円から6万円程度になります。ただし、依頼する事務所によってはプラスして顧問料、管理料、通信料といった違う名目の料金がかかる事務所もありますので、必ず事前に確認いたしましょう。

次が個人再生になりますが、費用の相場は40万円から60万円程度になります。ただし、これ以外に裁判所に収める費用が別途必要になります。

最後が自己破産ですが、費用の相場は30万円から50万円程度になります。この料金は財産の所有していない方に向けてのr費用になり、財産を所有している方はもう少し費用が高くなります。また、これ以外に裁判所に収める費用が別途必要になります。

手続き費用が支払えない場合の対処法を解説します。

借金の返済に困っているのに債務整理にも費用がかかるのでは、ご自身の借金問題を解決するための債務整理をお願いするにも躊躇してしまいますよね。

債務整理の相談にも相談料を取る事務所がありますので、まずは無料相談を行っている事務所に相談いたしましょう。また、債務整理を依頼するのに着手金を取っている事務所もございますので、着手金のない事務所に手続きを依頼することをお勧めいたします。

債務整理の費用は高額になるケースが多いため、現在では手続き費用の分割払いに対応している法律事務所が増えていますので、必ず費用の分割払いに対応している事務所を選びましょう。とにかく借金の返済で困っていると初期費用の用意が難しいので、初期費用がかからない事務所を選択すことでご自身の借金問題の解決に1歩踏み出せると思います。

もう1つ、法テラスを利用することによって費用を抑えるという方法もあります。法テラスとは、正式には日本司法支援センターという名称で、国民がどこでも法律のトラブルの解決に必要な情報やサービスを受けられるようにしようという目的で設立された国の機関です。この法テラスでは債務整理の手続き費用を立て替えてくれます。また、支払は分割にしていただけますし、手続き費用自体もかなり低額に抑えることができます。

それでは、ここまでで今回のブログ「債務整理とは?債務整理の種類や特徴、メリットをわかりやすく解説!」というテーマの解説は以上になります。

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ぜひ、お気軽に当サイトの無料相談をご利用していただきたいご自身の借金問題を解決してください。

カワウソ竹千代

借金の返済で困ったときは、お気軽に当事務所まで借金減額のご相談をしてくださいね。

久我山左近

それでは、司法書士の久我山左近でした。

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