こんにちは、「民事再生ドットコム」のブログを執筆している司法書士の久我山左近です。
クレジットカードのリボ払いを初めて利用してみると、月々の返済額も少なくて済み、なんて便利なんだと思います。
しかし、クレジットカードの限度額まで利用して、初めて毎月の返済をしてもクレジットカードの利用残高が減らないことに気が付きます!
また、クレジットカードの毎月の支払いをしては、また利用できるようになった枠でショッピングをしてしまうと、まったくリボ払いの残高は減りませんので、永久にリボ払い地獄から抜け出すことができなくなります。
今回のブログでは、リボ払いが危ないと言われている理由について、またリボ払い地獄から抜け出す方法について司法書士の久我山左近が詳しく解説いたします。
今回の記事は、借金で悩んでいる方にはとても役に立つ内容ですので、ぜひ最後までお読みください。
クレジットカードのリボ払い地獄から抜け出す方法を詳しく解説します!
最初はとっても便利に感じたクレジットカードのリボ払いですが、クレジットカードの限度額まで利用してしまうと、その時からリボ払いの危なさが理解できるようになります。
そう、リボ払いは立派な借金なんです!
ここからは、そんなリボ払い地獄から抜け出すためにも、まずはリボ払いの仕組みについて理解いたしましょう。
リボ払いは月々の支払い額が一定です。
リボ払いの1番の特徴については、月々の支払い額を自分で決めることができることと、借り入れ額が増えても返済額は一定のままだというところになります。
もちろん借り入れ額が大きくなると返済額が変わる場合もありますが、大幅に増えない限り返済額は一定のままの場合が多くあります。
要するにリボ払いの場合は、借金額に応じて返済額の中から元本と利息に振り分けられる金額の割合が変化していくのが特徴になります。
借り入れ額が少なければ元本に充てられる金額が多くなりますが、借り入れ額が大きくなるとほとんど利息という場合も考えられます。
借金額が増えても支払い額が一定というのは便利な気がしますが、実は返済のほとんどが利息としてクレジットカード会社の利益に変わってしまうというのがリボ払いの大きなリスクでもあります。
リボ払いに比べると一般的な分割払いは支払い回数によって月々の支払い額が変わってきますので、もっとシンプルでわかりやすい借金といえます。
例えば100万円を借入する場合には、1年間12回で返済する場合は月々の支払い金額が大きくなりすぎて辛い、しかし5年間60回だと月々の返済額は少なくなるけど支払う利息の総額と支払い年数は長くなりすぎるといった冷静な判断ができます。
リボ払いは利用し始めた当初は返済が楽で、利用期間が長くなるとどんどん苦しくなるといった状況になりますので、とにかくリボ払いは借金が増えるまでを気付きにくいということが大きなリスクになります。
リボ払いが危険だと言われる理由を解説します。
ここでは、なぜリボ払いが危険だと言われるのかを検証してみましょう!
基本的に借入額、返済額、金利(手数料)の3つが変わらなければリボ払いでも分割払いでも同じように完済することが可能です。
リボ払いの危険だと言われる1つ目は、お金を借りるわけではないところです。
ショッピングをするだけなので、借り入れをしているという実感に乏しいところが危険だと言えます。
2つ目はリボ払いはクレジットカードを作成するときには審査がありますが、実際に買い物をする時はクレジットカードを提示するだけなので、借り入れをしているという実感に乏しいところが危険だと言えます。
3つ目はリボ払いは借金が増えても気付きにくいということで、クレジットカードの限度額まで利用して初めて借金であることに気が付きます。
また一般的な分割払いと比較すると完済までの期間がわかりにくいことも危険だと言えます。
リボ払いは、クレジットカードで買い物をするだけで、さりげなくお金を貸し付け、借金が増えていることに気付かせないようにする仕組みがすべて整っている、とてもよく考えられたクレジットカード会社が儲かるようにできたシステムということです。
リボ払いを適切に管理できる人はいいですが、ほとんどの人がリボ払いの便利さに泥沼化してしまうということになります。
クレジットカード会社がリボ払いを勧める理由を解説します。
リボ払いが危険だということはよく理解できたと思いますが、クレジットカード会社がどうしてリボ払いをお勧めしてくるのかを解説いたします。
クレジットカード会社の収益は「加盟店からの手数料」「リボ払いなどの会員からの手数料」の2種類になります。
加盟店を増やすのは限界がありますので、リボ払いを利用する会員を増やして大きく収益を伸ばそうという意図があります。
リボ払いであれば貸付額を増やせば収益も増えますので、クレジットカード会社はいろいろな方法でリボ払いを利用させようとしています。
高い金利(手数料)を適用できるから
クレジットカード会社は、もちろん触れようとしませんが、リボ払いは利息(手数料)がものすごく高く、消費者金融と同じぐらいで基本的に法律ギリギリまでの高額な金利を採用しています。
また、リボ払いは利用するハードルを低く設定することで、低所得者層に対しても利用しやすくなっています。
低所得者層は返済が長期化する可能性が高く、クレジットカード会社の利益も大きくなる傾向があることもメリットになります。
逆に言えば富裕層の人たちはあえてリボ払いを利用する必要はありませんので、必然的に低所得者をターゲットにすることになります。
リボ払い地獄からの脱出方法を解説します!
リボ払い地獄からの脱出方法はいくつかありますが、まず1つ目はリボ払いの返済額を毎月利用している金額より大きく設定することです。
これが実現できれば理論的にもリボ払いの残高は減っていきますが、何となくクレジットカードの限度額までまた利用してしまう方は2つ目の解決方法である「おまとめローン」を利用するのも1つの解決方法です。
おまとめローンが組めればリボ払いは1度完済することができますので、クレジットカードのリボ払いを利用しない生活が実現できれば、おまとめローンの返済はありますがリボ払い地獄からの脱出が可能になります。
自力での解決が難しければ債務整理の手続きで解決しよう!
リボ払い地獄からのいくつかの脱出方法を紹介いたしましたが、実際にはなかなかご自身の強い意志がないと実現することが難しいというのが実情です。
そんな時は専門家の力を借りるという方法がベストな選択になります。
とにかくリボ払い地獄が解決できない原因が高額な利息(手数料)にありますので、任意整理の手続きで利息をなくしてしまうというのがリボ払い地獄から脱出するための最善の方法になります。
任意整理は、弁護士や司法書士などの専門家が代理人になり、相手の業者と直接話し合うことで利息をカットし、今後の返済額を減額することで月々のご負担を減らしながら3年から5年程度で借金を完済する手続きになります。
また、弁護士や司法書士などの専門家に任意整理を依頼すると、司法書士などの専門家が「受任通知」を相手の業者に対して送付します。その受任通知が相手の業者に届いた後は、請求や督促といった取り立て行為は貸金業法で禁止されています。
仮に200万円のリボ払いがある場合の月々の支払い額は約7万円前後になり、リボ払いを完済するまで3年かかった場合の利息(手数料)の総額は約50万円程度になります。これを任意整理の手続きを取ると月々の返済額は約3万3千円程度まで減額することができ、完済までの利息の総額はゼロ円になりますので、任意整理で月々の負担がかなり軽くなることが理解できると思います。
それでは、ここまでで今回のブログ「便利なリボ払いも、その仕組みを理解していないと借金地獄に陥る?」というテーマの解説は以上になります。
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それでは、司法書士の久我山左近でした!